廃業カラオケ店舗を「昆虫養殖+海外輸出」拠点へ転用
個室ごとに室温を調整でき、防音・空調・水回りが整った廃業カラオケボックスを、低改装コストで養殖プラントに転換。海外向け飼料市場を兵法的に再分析し、輸出ルートまで設計した事例です。同じ強みを持つ廃業ラブホテル等へも、現在展開を進めています。
課題
地方では廃業したカラオケ店舗が増え続ける一方、活用の出口が乏しく、オーナーは原状回復・解体コストだけを負担していました。同時に、世界的なタンパク質需要の高まりで昆虫由来飼料の市場が拡大していましたが、養殖設備の初期投資の大きさが新規参入の壁になっていました。
市場構造
昆虫養殖には、種・成長段階ごとに最適な温湿度の管理と、十分な給排水設備が欠かせません。これらを新設すれば数千万円規模の投資が必要になります。ところがカラオケボックスは、養殖プラントに必要なインフラを「すでに持っている」遊休資産でした。なかでも、個室ごとに室温を独立して調整できること、防音設計がそのまま断熱と部屋間の隔離になることは、複数の種・成長段階を一棟内で並行して育てる養殖と相性が抜群でした。海外の飼料市場は供給が需要に追いつかず、輸出の余地も大きく残されていました。
Coolonの支援内容
個室ごとに室温を独立調整できる強みを活かし、廃業カラオケボックスを低改装コストで養殖プラントに転換。各個室を温度帯で使い分け、複数の種・成長段階を一棟で並行生産できる設計にしました。防音構造はそのまま断熱・隔離として活用。海外向け飼料市場を兵法的に再分析し、参入余地の大きい輸出ルートまで設計しました。既存事業の収益性を維持しながら、新規ラインとして並行で立ち上げています。
実施プロセス
- 個室ごとの独立空調・防音・給排水を、種・成長段階別の養殖要件と照合
- 個室を温度帯で使い分け、複数種・複数段階を並行生産するレイアウトを設計
- 海外飼料市場を兵法的に再分析し、需給ギャップの大きい輸出先を選定
- 輸出ルート・物流・品質基準まで一貫設計
- 既存事業を止めずに新規ラインを並行立ち上げ、同型の遊休物件へ横展開
成果
年商¥3,000万・社員2名規模から、年商¥5,200万へ。既存事業の収益性を維持したまま、年商を約1.7倍に引き上げました。遊休不動産・国内供給網・海外需要を、一本の事業として束ねた構造です。
横展開(同型の遊休物件へ)
「個室ごとの独立空調・防音・給排水」という組み合わせは、カラオケボックスだけのものではありません。廃業したラブホテルなど、同じ強みを持つ遊休物件も、低改装コストで養殖プラントへ転換できます。Coolonは立地と物件特性を兵法的に評価しながら、この転用モデルを同型物件へ横展開中です。「遊休不動産 × 個室独立空調 × 海外需要」を、再現性のある事業フォーマットとして広げています。
※ 掲載事例はクライアント事前承諾のもと、社名・固有数値の一部を抽象化しています。